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普通の女子大生が日々おもうことをつらつら書いてゆきます

就活生の考える『没個性』のシューカツ

f:id:any_sia:20160603222813j:plain1年ぶりくらいでしょうか、

久しく更新しておりませんでした。ごめんなさい。

いつの間にか大学4年生になり、シューカツ生となりました。

 

さて久々の更新ですが、今日はそのシューカツのお話。

まずはこの記事を書くきっかけとなった、

茂木健一郎さんがFacebookに投稿されていた内容を引用させていただきます。

 

「   

さて、全体主義でもなく(おそらく)、独裁者もいず(おそらく)、おまけに、個性や独創性が大切だと(おそらく)言われている先進国(おそらく)で、いかに、就活というマジックワードで、色とりどりから、白黒同じ髪型同じメークへの変貌が起こるのか、私は理解できないし、理解したいとも思わぬ。

就活については、そもそも、新卒一括採用が現代の人権原理から見て「違法」だと私は繰り返し指摘している。さらに、就活の際に、みなが判を押したようにコピーの格好をすることが、現代において異常なことだと、私は繰り返し発言している。

 

 

(勝手に引用しましたが公開されてるものだしいいよね・・・?)

 

まず第一に、私たち就活生は誰も白黒同じ髪型同じメーク、を強要されてはおりません。

私は黒スーツなんて持ってませんし、ショートヘアを下ろしてますし、マスカラはいつもたっぷり塗ってます。

パンツスーツの子もいればスカートの子もいる。

そんな子ね、いっぱい、いーーーーっぱいいます。全然。

就活生=没個性と決めつけて、小さな個性を見落としてらっしゃるんでしょうかね、きっと。

(とはいえ金融を受けている方は確かにありますね、そういった見えないルール。)

でも結局何を身にまとうか、決めているのは我々自身です。

 

就活生が個性を失うのは「この格好が一番低リスクである」という観念を持っているからです。

とかいう一般論は今日は話しません。

 

わたしが言いたいのは一つ、没個性の就活は異常じゃありません、正常な文化ですということ。

 

私たちは、色とりどりの髪色、服装が許されるのは自分が大学生だからだと理解しています。

私たちが将来就職したいと考えているようなあのメーカーやあの商社で仕事を始めたら

金髪にピアス10個じゃ出社できないし、お気に入りのショーパンだって職場に着て行けるわけはありません。

だからこうして、「学生」という今を全身で楽しんでいます。

 

そして就活生になって、「うちで働いてそう」って思ってもらう活動をしていて

「この格好じゃ仕事できないな」って思われそうな格好はまずしませんよね。

じゃあビジネスカジュアルでいいじゃないって言われたって、なにそれどんなの?

分かんないから、スーツになりますよね。

 

それから、数年前までの就活スーツのトレンドはネイビーだったわけですから、

ここ数年の黒スーツだって結局はトレンドです。

不況と就活難による不安は就活生を自主的に地味に地味にしたわけです。

 

「みんな着てるから」トレンドを追うのは就活生に限ったことではないし、

トレンドが定着したのはそれが当事者たちに受け入れられたからであって、

「黒髪黒スーツだるいよねぇ」なんて言いながらそれらを身に纏っている就活生だって

本当はネイビーを着てもいいことなんて百も承知なんです。

それでも皆と同じものを選ぶのは、それが私たちに安心をくれるからです。

 

大人が作ったルールのなかで、私たちは個性を失っているんじゃありません。

確かにリクナビリクルートスーツによってシューカツは確立されました。

しかしこれらはルールじゃないんです。文化です。

文化ですよもうこれは。

提示されたものを受け入れ、満足し、次の世代に渡し、受け継がれていく

文化です。何度でも言います。笑

 

これって、シューカツを経験した人間にしか分からないかもしれません。

シューカツを経て「没個性就活は廃止すべきだ!」って言ってる方にあんまり会ったことないです。

 

私たちは見た目で個性をだすよりも、言葉で個性をだしてるの。

こっちも必死なんだ、服装くらい安心材料になる基準をおくれよ、と。

 

茂木さんはじめ没個性の就活を憂う方々の主張はよく分かりますけれども、

そもそもじゃあ個性豊かな色とりどりの就活生が当たり前になったら誰にメリットがあるんですかと。

 

もしそうなったら学生は「個性を出さないといけない、けど社会人から見て変じゃないかしら」

って何時間も鏡と向き合って不安いっぱいで会場に行って、まわりの就活生見比べて

青ざめて自信なくして面接に挑んで。そういう国民性ですからね。

そして面接官は面接官で話の内容以外に仕事スキルと全く関係のない比較要素に頭を抱える。

 

はっきり言って、経団連が正式にスーツ禁止にでもしないかぎり

私たちは没個性の就活を選びます、ぜったい。だって安心したいもん。

 

シューカツしてない大人が語るシューカツに本当に辟易としております。

だから就活制度そのものがいけないんだ、とかいう話は

長くなるので改めてしますね。

 

ほんとうに世間に言いたい。シューカツ生やってみろって!!笑

 

あつくなっちゃってごめんなさい。

お気に入りのグレーのスーツで無事に内定を頂戴したので

(没個性の範囲内で自分らしさを楽しむシューカツ生の図)

これからは未来の就活生のための記事も更新していきます。

 

ということで久しぶりの更新でしたが、そろそろここも再開します!